つづる。

そのときハマった漫画や本についてあれこれ書いてます。

さらざんまい最終回感想・カッパになってラッキー 未来につながる大団円

さらざんまい!最終回でした!もう一週間経つっていう!もう超ド級の大☆団☆円!!!(個人的な幾原監督の作品比)で、気持ちが落ち着くまでに約一週間かかりました。とても素敵な最終回でした。カッパになってサイコーだった!結果的に!

10話までの時点では、ほんと久しぶりに胃痛で日常生活に支障が出てる感じで、ていうか7話までは燕太くんすごい!!酷すぎて笑える!!みたいなテンションだったのに8話から一気にどん底モードに入ってきてああ…いつもの幾原監督…みたいな悟りモードに入ってからの9話……9話素晴らしかった……でもつらすぎる……からの10話だったので1ヶ月くらいずっと胃痛続きだった気がします。これがオリジナルアニメの醍醐味ですよねサイコー…って感動しつつも、どうしてもOPのラストの夕暮れカットと本編が結びつかなくて、これユリ熊嵐のEDみたいな感じなのかしら……って気分はもうどん底でした。さらざんまいを観た翌日からは、NHKの「あさがきた」の再放送とキャロル&チューズデーで胃痛を薄める日々でした。(ただ10話ぐらいの時点で「あさがきた」も旦那様が病に~とかつらい展開だったのでむしろ胃痛増)

そこからたった1回で地底からスカイツリー上空くらいまでオラァっと吹っ飛ばされたくらいのイメージと感性の嵐だったな…というのか最終回から一週間経って振り返った印象です。とても力強いメッセージを感じるラストのように思えました。

以下個人的な話がだらだらとつづきますが、幾原監督の作品のキャラで一番好きなのがピングドラムの冠葉くんで、リアルタイムで追っていた時は後半ずっと暗いテンションで放送を観ていて、21話で所属するテロ組織を嗅ぎまわってた記者を殺めてしまった時にはもうダメだ…アニメのキャラ的にまっとうに生き残らない…と落ち込んでました。その後の話で彼はどんどん街を壊したり攻撃したりと後戻りできない道を進んでしまいハッピーエンドは望めないな…と思いながら見守ってた最終回、冠葉くんは彼の中での救いを見つけ旅立ちました。彼の場合、アニメ内で決定的な出来事がなくても、名前がカンパネルラから来てるあたりで察してたので傷は浅かったんですが、それでもとてもあのラストは悲しかったなと、いまでもしみじみ思っています。大好きなんですけども。

で、さらざんまいも回を追うごとに悠くんがいい子で好きだな~と思ってたら、兄さんのために、と言ってどんどん引き返せない方向に行きだして、またしてもこのパターンか!!(好きなキャラの傾向が似ているので当然なんですが)って胃をゴリゴリされる思いで10話まで観ていました。ストーリーを追っているだけでもつらいですが、自分の子とそう歳の変わらない子どもがつらいめにあっているのを見るのも苦手なので、ひたすら神経すり減っていく……んですが、9話は圧倒されました。大好きです……。終わりの描写とかも音楽も相まって美しかったな…。Cパートだけで短い映画でも観たような濃厚さと満足感でした。武内さんの演出が輝きまくってました…。

10話の時点で悠くんの脳内テーマは「少年よ我に帰れ」でした……ちょうど車内でかけてる曲も「涙の種、笑顔の花」とか「happily ever after」とかで(プロメア観てからのグレンラガン思い出し)来たる最終回に向けて悲しい気持ちを高めて少しでもショックを緩和しようとしてたんですが、最終回を終えてからは、さらざんまいの脳内テーマはプリキュアメドレーみたいな感じになってました。友だちと手をつないで彼なりの希望を見つけられた悠くん、ほんとよかったね……!!!

枕長すぎましたが、ここから最終回の感想です。

冒頭、黒ケッピの絶望解放に飲み込まれてしまった悠くんが銃を持ったままというところがまずつらかったです。銃で人を撃ったことから人生が変わってしまった悠くんが、自分の終わりを決めるために使うものも銃。そして傍らには誓兄さんの格好をしたカワウッソー…なんて哀しい図。しかもカワウソは個人の欲望が顕現したものなので兄さんとの対話を望んでいるのが悠くん自身というところも哀しい。銃で撃っていくのも過去の自分であって、ウッソー兄さんをして「お前を裏切った奴ら」とあらわした一稀くん&燕太くんを撃つんじゃないんですよね。どん底で、つながりを無かったことにしたいけど、悠くんはふたりへの想いは消せなかったし大事だったんだなと思うと気の毒でならなかったです。

そんな悠くんを追ってくるの一稀くんと燕太くん。悠くんが離れてからまたふたりの関係になったわけですが、名実ともにゴールデンコンビになっているのが嬉しいです。ただ、そうなるまでには悠くんとの出会いが不可欠だったこともつながりの因果というか複雑さというか面白さでもあるなーと思いました。

一稀くんは8話らへんまで掴んだかなと思ったらそうでもない、少し捉えどころがないようなキャラだったんですが、作中で一番、つながりというものに希望を持ち、またつながりを手に入れたばかり故につながりを維持するために熱量が要ることを知らないキャラだったのかもしれないな、と9話あたりでおぼろげに思いました。ずっと誰かと確かにつながりたくて、つながりがゴールになっていた一稀くんですが、むしろつながってからがスタートなんだぞっていうことを理解していなかった。本人的には体験してないからどうしようもないんですが、悠くんが離れ、燕太くんと喧嘩し、でも燕太くんに命がけで守られてようやく、つながりはつなげていく意思がなければ続かないことを知ることができた。病院での音寧先生や家での春河との会話のシーンはじんわりしました。それにしても、燕太くんが春河のリハビリに付き合ってたの知らなかったの!?というのはびっくりだったんですが、ケガに関わることを直視出来ないくらいだったんだなと、改めて一稀くんの傷の深さも知った思いでした。

そんな彼が、自分のつながりにはつながっている人の想いが込められていることを実感しながら、燕太くんの命のために希望の皿を取り戻そうする姿はカッコよかったです。そこからの彼は主人公らしさがうなぎのぼりで、怖いおまわりさんのレオにもつながりを手放さないことを示し、悠くんに拒絶されてもつながることを諦めない。一稀くんのまっすぐさと頑固さが燕太くんたちのつながりのおかげで前向きな力になってるのが印象的でした。

そして、一稀くんとは対で、つながりを維持する熱量について苦悩したポジションにいたのが、燕太くんとレオ&マブだったんだろうと思います。ある日突然、本人たちの想いをよそに大きく変わってしまった関係を前に、それでもつながりを諦めようとしなかった3人ではありましたが、結果的に一稀くんと燕太くんはゴールデンコンビというつながりを得、レオ&マブは最後にわかりあったけれど時すでに遅く、ふたりの命は散ってしまいました。

ここで印象的だったのが、燕太くんと一稀くんは春河の事故以前の関係に戻ったわけではなく、新しい関係を築けたということでした。前もそれなりに仲が良かった2人ですが燕太くん的には一稀くんの苦しみに触れられるような関係じゃない(3話の時点)でしたが、いまはより深く心がつながっているし関わっている。変わる前の関係を取り戻したかった燕太くんですが、悩み苦しむ一稀くんから目を逸らさず友人としてフォローし続け、既読スルーとキス無視という切ない現実も受け入れ、だけど気持ちをつなげるんだという意思を貫いたことが真のゴールデンコンビにつながったんだなと…。自分のお姉ちゃんにも「一稀くんをひとりぼっちにしない」と言ってた熱い気持ちの燕太くんにはウルっと来てました。病院のシーンはさりげなく燕太くんとお姉ちゃんの絆も感じられて大好きです。えー朝ごはん魚かよー肉がよかったーみたいなやりとりも好きなんですが(あれ自分が家族から言われるとイラっとくる系ですけど)、姉弟の日常はあたたかいものだったんだなと思いますし、そういう心のつながりを一稀くんも感じたんだろうなと思います。

一方のレオ&マブの哀しいところは、全盛期に戻りたいよね…みたいなところだったのかなと。ふたり~はカップルー最高のカップルーという輝かしい日々があったからこそ取り戻したい…!!っていう思いは特にレオからひしひしと伝わってきた印象です。ここが大人(レオ&マブ)と子ども(中学生)の対比でえぐいな…と感じたところなんですが、大人はしがみつくことあるよ…過去に…子どもは中学生くらいだと小学生には戻りたくねーって感じで(しかし宿題の難易度は戻せと言う)子どもなりにあの頃は良かった…って思ったりするけど、能力面ではこれから伸びていくところもあるのでなんだかんだ前を向きやすいと思うんですが、大人は輝かしい過去に固執してしまうところがある、青春時代を思い返しちゃうどころかマジで戻りたい…って悲しくなったりする…。

レオも蜜月時代という強烈な記憶が鮮やかに残っているし、相手もすぐそばに居るし、なんとか手に入らないものか!蜃気楼!みたいな日々を送っていたわけですが、あんなお前昔と違うよ…みたいな小言を言われる食卓は嫌だよレオさんよ……頑張って食べる機能を駆使してたマブが気の毒に思えました。ただ、マブもマブで、頑張ってるけど昔のやさしいレオがいいよ…って欲望のカワウッソーに縋ってしまう……泥沼スパイラル。欲望レオを替わりにしてることで、結果的に2〜5話のカパゾンビと同列になってしまっているという因果。

書いててせつなくなってくるんですけど、変わってしまった相手を見据え認めることの厳しさというのも、つながりのつらいところでもあり、勇気と度量が必要とされる要素なんだなと感じました。なまじとても近くにいるから目を逸らせない、けれど受け入れようという姿勢を見せ続けたら変わるかもしれない。そこで諦めずに未来を信じた燕太くんは最後に実りの果実を手にできたんだなと。とはいえ、レオ&マブはウッソーの狡猾な罠に嵌ってしまったところもあっていくらかは仕方ない部分がありますが……もう一度、お互いに腹を割って話す、一歩を踏み出すことがあったらと思わずにはいられません。難易度高そうだけども……。

そんな彼らも、最後の最後でお互いの気持ちとすれ違いに気づくわけですが、上司のケッピがやさしくてよかったね…と、ケッピのいいやつぶりに感動しました。物語の途中まで胡散臭さしかなかったケッピですが、カッパにはやさしかった…。さらに一稀たちにもやさしかった…。レオとマブは知恵の輪のようにつながることができましたが、これもまた、ケッピとの過去のつながりがあったからこそなのかなと思います。フルーツ寒天にされて足蹴にされても、レオとマブに臣下への愛とつながりを諦めなかったケッピも好きです。

で、ケッピ的クライマックスは自分の絶望との融合とカワウソとの決戦だったわけですが、ずっとカッパVSカワウソ=愛VS欲望なんだと思ってたんですけど、希望VS絶望だった様子…。(黒ケッピとケッピの攻防は脳内でプリンセスプリキュアの最終決戦に変換されてました。キュアフローラVSクローズさんめちゃめちゃ大好きなんですけど、カワウソイヤァ作画の藤井さんが手がけられてたのも素敵な偶然…って勝手に好きです)

10話でマブが身勝手な欲望を満たしたい、とシステムに身投げしていきますが、身勝手な欲望が増幅された末に待つものが絶望であり、欲望に人とのつながりが加わると愛が生まれその先に希望が待つ、だからつながりは絶望を生みたいカワウソにとって毒、独りよがりな欲望こそ絶望の種……と一気にいろんなことが最終皿で押し寄せてきたんですが、マブの想いが愛ではなく欲望判定だったのは、その想いがレオより自分を優先させてしまったからなんだろうなと思います。欲望判定された2~5話のカパゾンビたちも皆、相手の気持ち無視した行為を行っていて、そこに相手の幸せを願う要素はありませんでした。マブもレオの幸せを願っていたとは思いますが、ただ身投げした時点でカパゾンビ化=死=レオを置いていく、ということは確定してしまったので、あの最後の選択は相手の幸せを願うことを手放してしまってました。

6話で判定が愛だった春河(+燕太くんだったのかな)は、一稀くんが笑ってくれることを信じて、これまでの自分の想いと罪を伝えていました。自分の事故のせいで決定的に変わってしまった一稀くんから目を逸らさず、自分はこれからも変わらず一稀が好きだと伝えることをやめなかった、そんな相手とつながろうとする想いは膨らんでも絶望になどならず愛になる。怪我を抱えた幼い春河にとってもとてもつらい日々だったと思いますが、そんな春河の心を支えていたのは燕太くんと家族のつながりだったんだろうと思います。10話でカワウソ攻撃を退けた燕太くんにも、一稀くんから目を逸らさずつながろうとした愛があったと思います。あのシーンはカッコよかった……!!

レオとマブの最後については、これはピングドラムの最終回で、最後に冠葉くんと晶馬くんの記憶を無くさなかった陽毬ちゃんと苹果ちゃん(そして真砂子姉弟)の物語でもあったのかな思いました。輪るピングドラムがものがなしくてきれいな物語として保たれている所以のひとつは、陽毬ちゃんと苹果ちゃんが失った絆を覚えていない、なんとなく心の奥にひっかかるところがあるけど、それだけというところにあると思っていて、実際消えた二人を覚えていたら暗くて仕方ないエンドになったと思います。でもさらざんまいでは、失ったら悲しい、変わったら悲しい、戻れないのが悲しい、という感情にどんどん対峙していく。レオとマブがそれぞれ悲しみを抱えたまま逝ってしまったところは、監督がインタビューでも言っていたように過去作へのアンチテーゼだったなと感じました。 

過去作がどうこうという部分について最終回で外せないシーンが、一稀の持っているミサンガを4年前の一稀に届けるというシーンなんですけど、あそこは幾原監督の、さらざんまいはウテナからピンドラ、ユリ熊を経てここに来たんだーーっていう意思を感じたような気がしました。星のレオ&マブに導かれ現れたのはウテナの象徴である学園の門ですが、ウテナウテナとアンシーが友だちになる物語であり、次に現れたのはピングドラムで高倉兄弟が罪と罰を分け合った階段ですが、あの時階段の上で待っていたのは罪と孤独に押し潰されていた冠葉くんで、助けに行くのはきょうだいである陽毬ちゃんと晶馬くんでした。さらざんまいでは、過去の一稀くんを助けるのが友だちというつながりを得た一稀くん自身(あるいは自分と友だち)なんですよね……。自分を助けるのはまず自分という展開の力強さが熱くて、ものすごく好きだーーー!!って思いました。もう監督のファンなので過去作のモチーフが出るだけでテンション上がってしまうんですけれど、贔屓目を抑えめにしても過去の一稀くん(そして幼い悠くんとサッカーというものとつながって歩き出していく一稀くん)と、未来の一稀くんたちの想いがつながるあの場面は熱いシーンだったなと思います。

作品が発表された時代もあると思うんですが、ピングドラム放送時は自分も色々なことがきつかった時期で、震災にあい色々と失って家族や親しい人を心の拠り所にしていた頃だったので、ピングドラムを観てその描写に心を重ねて同調することもあり、最後に何者にもなれないと言われた冠葉くんと晶馬くんが「お兄ちゃん」であったということを残して消えてしまったときも「いなくなった人がひとりでさびしく消えなかった」ことに救いを感じていました。高倉兄弟の自己犠牲の選択についても、極限のどうしようもない危機のときに自分はどうなってもいいから大切な人を助けたいという気持ちも身に迫るものがあり、あのエンディングは忘れられません。

ただ、震災以降、日本全体が大きく変わり、さらに思いもよらぬ災害が続き、そうでなくても社会的に立場の弱い人が亡くなっていくようなことが日々知らされるようになって、防災や危険回避のための知識、セーフティーネットライフハックという知恵袋などの情報がテレビや新聞、ネットで溢れているのを見ると、今の時代は生きることや生き残ることへの関心が強く、さらには、生き残るならあなただけではなくわたしも、という意識も強くなっているように感じています。生死を分かつポイントは意外とそばにあるかもしれないということを、ピングドラム放送当時よりも今はずっと想像しやすい世の中になったんだということなのだと思いますし、生き死にについて冷静な眼差しが備わっているということなのだと思います。

そんな意識が、10話で尻子玉抜くよって言う一稀くんに自己犠牲ダセェ!お前との未来を諦めない!!って言った燕太くんにも詰まっているように思います。最終回の回想でも「いつまでも笑い合っていたい」と強く望む燕太くんや、一稀との関係修復を諦めなかった春河は、一人助けるより二人、あなただけではなくわたしも笑うという難しく険しい道を選び、6話では一稀くんの命をつなぎ、想いを共有した一稀くんは二人にそれぞれ想いを伝えて悠を助けに行き、彼の命もつなぎとめます。そして、この世の中お互い生きてナンボ!幸せになってナンボだぞ!という現実から目を逸らさないリアリストのガッツを燕太くんと春河が持てたのは、愛ある心の拠り所(家庭であったり友情であったり)というつながりがあるからだと感じています。

最終回では降り注ぐ「ア」のシーンが多々ありましたが、後半の話を観る限り、アの字はつながりを「諦めない」の「ア」だったらいいなーと思いました。画面に溢れんばかりのアが現れるとき、一稀たちもレオマブもつながりを失いたくない!欲望を手放すなー!といういう気持ちで漲っていて、幼い一稀に降り注いだアの中、カッパから託されたものは、ミサンガとつながることを諦めない気持ちでした。その後のことは小説に詳しくありますが、ミサンガと悠くんのさらっとポーズがきっかけで一稀くんは家族との関係に悩みながらサッカーという心の拠り所を得ることになり、そこから燕太くんとつながりゴールデンコンビと呼ばれるようになったわけで、そのつながりを諦めない心が巡り巡って悠くんにもつながったことを思うと、アが諦めないのアだと思うと楽しいです。

ストーリー序盤ではさらざんまいの戦闘が終わったカワウソマークがアのマークに反転していましたが、最終回後、公式ツイッターのアイコンが「欲」の字から「望」に変わったことも「ア」のイメージに重なりました。望みをつなぐものは諦めない心、なのかな、とその後の未来の漏洩シーンでも感じました。つながったけど、いいことばかりじゃない。つながりたいけど~の部分が誰にでも等しくありえるし、実際ありえる未来が待っていても、それでもつながりたい、つながることを諦めない、やっとまたつながった先で繰り出されたシュートがゴールに入るかどうかわからないけど、ハッピーエンドに届かないかもしれないけど、それでもつながるんだーという3人の想いはどこまでも力強かったです。欲望というものは今だけでなく未来に向かうものなんだなと。

(どうでもいいですが、最後のブチ切れ極まった燕太くんのセリフが「お前らとは絶交だ!」なのがせつないけどちょっと笑ってしまいました。一稀くんから言われたセリフが彼にとって最大級の哀しい言葉なんだなと……燕太くんかわいいな!)

戦い終わって橋の上に3人が倒れたところからEDが終わるまでは、初見時はただ狼狽えてました。本当に、いいのか!?ハッピーエンドじゃないの!?皆生還した!?ほんとに!?とビターなハッピーエンドに慣れていた自分は感情の整理が追い付かずテンパってたんですけど、悠くんが刑務所で罪を償った描写に本当によかったーーーーーーと夜中なのに叫びたい気持ちでいっぱいでした。

悠くんにとっての生きる意味は誓兄さんにありましたが、悠くんの心を縛っていたのは人を殺めた自分であって、だからこそ罪を隠しながら生きる自分に他人と関わる道は無く、感情を素直に表していくありふれた生き方も許されないと思ってたわけで、その罪を受け入れ償う道を選択ができたのは、厳しいしつらいけど、明るい選択だと感じました。

ウッソーな誓兄さんが消える間際、兄さんの口癖の「この世界は悪い奴が生き残る」が出ましたけど、あの時点で悪い奴だけが生き残ってるわけじゃない、という心のゆらぎがあったのでしょう。真面目な性格の悠くんは、後ろ暗いところなく、心から2人と向き合いたくて自首したんじゃないかと思います。罪は罪だと認め受け入れられることが心の重しを取ることにつながるというのは5話の一稀くんもそうだったなと思いました。悠くんの罪は公にすること自体が厳しくてつらくて勇気のいる選択だと思いますが、それが最後の笑顔につながったのを見ると、選んで本当によかったなと、一視聴者としても心救われるような思いでした。

そんな3人のつながりについて、公式ラジオ「ぷれざんまい」で、誓兄さんが悠に買ったサッカーボールがつながりのはじまり、と監督が解説してくださってたんですが、そんなつながりの起点となる兄さんが亡くなってしまったというのも複雑で物悲しい気持ちになります。監督曰くつながりによって身を滅ぼす位置づけだったのが誓兄さんだそうですが、兄弟というつながりに揺れる兄さんは同時に、つながりを信じていたくないキャラであったのかなと思いました。両親が大きな借金を残して自分たちを捨てて死んでしまい、残されたいい歳の(大人としての責任がつきまとう歳の)誓兄さんはどれほどつながりを恨んだり呪ったかしれない……と考えれば気が重くなるんですが、そこでつながり自体への希望を失わなければ、また別の代紋TAKE2的なサクセスストーリーなんかもあったのかもしれないなと思いました。それなりに組織内でいいポジションにいたようですし、有能そうな部下もいたようですから……でも、つながりを捨てつづけてその末に、生きるために必要なつながりまで断ち切ってしまった。

生きながらにしてえんの外側へ行こうとするキャラが、誓兄さんなのかなと思うと9話は悲しいんですが、でも自分にとってはろくでもない他者とのつながりも悠くんにとってはそうではないのだと感じていたのは、言葉の端々からも感じ取れたので、そのまま息絶える道を選んだときに、誓兄さんは悠くんにつながれる道を与えられたのかなと思います。3人がつながる起点に、二度もなった兄さんは、悠くんだけでなく大きな存在だったと思います。

出所後、悠くんは一話冒頭で一稀くんが言っていたモノローグを繰り返します。つながりに溢れている世の中で、自分は何もかも失ってしまった。でも、それがどうした!と河に飛び込むわけですが、あのアの輪っかが悠くんを通りすぎていく。あのアはつながろうとする意志であり、やがて遠くから一稀くんと燕太くんの歌が聴こえ、本人たちが川に飛び込んできてくれる。生と死が入り混じる河は、カパゾンビが辿ったようにほんのささいなことで命を失うこの世そのものですが、そこにつながろうと飛び込んでくれる仲間がいる。絶望の淵で言ったことばを今度は笑顔で言えるようになった悠くんが、一稀くんと燕太くんと河を渡り切り、おっこっせーミラクルーと3人のつながりの象徴のサッカーボールを蹴る。最終回の最後の最後でさらざんまいのうた悠くんパートが流れてとんでもないハッピーエンド!!だったと思います。あの伝言ゲームのようにずれていたサラっとポーズを3人が橋の上で決めてるのが嬉しくて、もう幸せすぎてすごいな…!!と思いました。あそこで10歳のころすべてを捨てた悠くんも救われた思いがします。青い空に11枚の皿がつながってからのまっさらーは大好きです。初見時は(まだ言う)えええええ!?ほんとにーーー!??みたいな戸惑いが強すぎたんですが、2日3日後くらいから観返してCパートからラストまでは涙涙です。あと蕎麦久潰れてなくて心からよかったと思いました。おじさんおばさんも大変だったろうに、すごい頑張られたんだなー。

奇跡もありうるフィクションの中で選ばれた最良の選択がいちばん現実的なものであった、ということもそれ自体が希望のように感じられました。この現実も、決して楽ではないけれど悪いものではないよというあたたかみを感じられるような、素敵な最終回だったと思います。

さらざんまいありがとう……素敵な作品をつくって下さった幾原監督とスタッフの皆さんには感謝でいっぱいです。ありがとうございました!!!今夜放送のラジオでは悠くん役の内山さんがゲストで最終回特集ということなのでめちゃめちゃ楽しみです。

まだこれから小説下巻やスピンオフ漫画、ブルーレイ発売にさらざんまいイベントもあるそうなので、まだまだ楽しめるのが嬉しいです。あーしばらくは身も心もさらざんまい!! 

 

「さらざんまい」ラジオ番組「ぷれざんまい」DJCD 第1皿

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キャロル&チューズデイ1~7話感想・サントラはまだですか

調べたら『キャロル&チューズデイ VOCAL COLLECTION vol.1』は7月10日発売だそうで…遠い…1クール分の曲をまとめたCDだそうですが、7月まで待ち遠しすぎて転げています。サントラも出してください…!そんな感じのキャロル&チューズデイ感想です。聴くアニメ楽しい。

渡辺監督の新作ということで、さらざんまいと合わせて去年からずーーーっと楽しみに待ってました。自分はカウボーイビバップで監督の名前を知ったのですが、アニメに流れる音楽もまた楽しい、奥深いと感じさせてくれたのが渡辺監督で、ビバップの最初のサントラはとなりの市の楽器屋さんに買いに行って、次の日は電車の中でビバップ好きの友人とウォークマンのイヤホンを半分ずつ耳に当てて『Tank!』を聴きあってた思い出…。高校のときにいちばん聴いてたのはビバップのサントラだったんじゃないかなと思うくらいで、そこから渡辺監督のアニメを追いかけるようになったわけですが、キャロル&チューズデイは歌メインのアニメと知って、本放送がとても楽しみでした。いまは、月曜の朝に録画を見直してから会社に行く…といった、気持ちをさわやかにさせるルーティンになってます。週明けしょっぱなから憂鬱なこともありますけど、歌に癒され、キャロチューが頑張っている姿に自分も頑張ろうと元気づけられます。かわいいなーキャロチュー。そして回を追うごとに脇を固めるキャラたちもかわいくなってきて、いまやみんなかわいい状態です。

キャロルとチューズディはお互いの性格やら考えかたを補って、前に進んでいこう!って気持ちがとても軽やかで好きです。フットワークも気持ちの切り替えも早い!コンサートで悔しいことがあっても大ファンのクリスタルさんに励ましてもらえてファンのノリになっちゃったり、そのあとでまたこのステージに帰って来ようって、こう歌手らしい決意を新たにしたり、くよくよしてても仕方ないってキャロルのさっぱりとした性格がチューズデイを引っ張る原動力にもなってていいなぁ…と思います。そんなキャロルもチューズデイだから本音さらしていける…っていう。絶妙なバランスで大好きです。 

ストーリーは一話からまったりと王道というか、住んでた環境も性格も違うキャロルとチューズデイが歌を通して出会って、支援者が現れて…という流れですけども、話の発展の仕方はいまっぽさがあるなーと思いました。火星に移住出来るくらいの遥かな未来なので、むしろいまっぽさがありすぎて(インスタとか生きてるんだみたいな)逆に古いかもしれないみたいな感覚もあるんですが、ほんのりビバップの世界観とリンクしてるのは、熱烈な海外ファンへのサービスも大きいのかもと思いました。ピザ屋さんの描写とかも好きなんですが、いつかスパイクが食べてた紐ひっぱるだけのカップ麺がキャロチュー世界でも出てきたらいいなーなんて楽しみにしてます。ヤバキノコはきっと出ない。そして世界観のキーにもなっているのがAIですけど、ジギーちゃん欲しいなって思います。あんなめざましがあれば寝坊しない…!!

2話までのふわふわとした女の子の生活って雰囲気も好きなんですが、やっぱりガスとロディが出てきてからの話がとても好きです。ガスは昔のコネ以外ひどいんですけど、そこを現在進行形で音楽業界に関わってるロディが埋めてくれてる感じで、こっちもこっちでナイスコンビだなと思います。ロディくんは5話で一気に好きになったんですが、それまでよく関係の薄い女の子たちに秘蔵のプラモとか貸してあげたり高級車借りてくれたりするなと思ってたら、心の中でファン1号を名乗ってるのが本当かわいくて、キャロルとチューズデイを応援するロディくんも応援したくなりました。大都芸能の社長さんの「ファンとはバカなもの」って言ってるのを思い出しました。プロデュース業で生き生きしてきたおっさんのガスも好きです。やっぱ生き甲斐があるといいね…それが逸材ならなおさらよね…健康にもいいよね…。行きつけのお店の主人もいい味出してて好きです。

さらざんまいの記事でもちらっと書いてたんですが、アーティガンさんも回を追うごとに好きになっていくので困惑しています。公式サイトのメインイメージに居るので切っても切れない間柄になってしまうんだな…と笑ってしまいます。キャロチュー的には嫌なおっさんでしたけど、家でボヤ騒ぎになってもジョークかませるところとか憎めなくて好きです。6話じゃステージに上がるまでの様子が描かれてましたが、奮い立たせてすぐ第一線で活躍してる姿は伊達じゃないなあ…と知れば知るほどおもしろいおじさんになってて楽しいです。同時にソフト面でもサポートが出来るロディだから重宝されてるんだなと、サブキャラ同士のつながりも垣間見れて好きです6話。5話のライブハウスの女主人さんもロディの感性を買ってましたね…好きだなー。

メインのおじさんがお騒がせな分、キャロチューを取り巻く人たちのさりげない大人っぷりも感じられて好きです。チューズデイを探しに来たお兄さんも、お兄さんに居場所を告げなかった大家のおじいさんもそれぞれがチューズデイとキャロルを見守ってくれてて、5話でふたりの歌を聴いて帰っていく兄さんが好きでした。家出問題はひとまず解決なのかな…?と思いつつ、後半くらいにまた一波乱あるのかなと思います。それもまた楽しみ!!

チューズデイといえば、声優さんがダリフラのイチゴちゃんだ!って嬉しくなったんですが、声優さんといえば過去の渡辺監督作品でもおなじみ~な方々ばかりで、声を聴くだけで笑ってしまいます。W大塚さん面白い…。もし石塚運昇さんが存命でしたら、キャロチューにも何らかの役で関わられてたのかな…なんて思います。渡辺監督=総集編で石塚さんを使う。キャロチューのおかげでサムライチャンプルーも観直してたんですけど、サムチャの総集編がビバップのよせあつめブルースで笑ってしまいました。これから誰が出てくるのかも楽しみだったりします。

で、やっぱり歌が好きなんですが、さわやかなOPもポップでゆったりとしたEDも大好きで、ボーカルコレクションとサントラの発売が待たれます…。特に好きなのは5話の新曲なんですけど、曲が出来上がる前の様子とかも好きで、コインランドリーで見知らぬおじさんとセッション始めちゃうところとかも微笑ましくて好きです。あれは日本が舞台じゃ出来ませんね…未来の火星も楽しそう。各話のタイトルも実際の歌のタイトルなのがまたおしゃれで、アイキャッチも例のごとく凝ってておしゃれなんですが、知らない曲も沢山なので聴いてみたくなりました。

Story -TVアニメ「キャロル&チューズデイ」公式サイト-

キャロチューと時同じくしていろいろ頑張ってるアンジェラもオーディション参加ということで、ようやく3人が出会うのかなとドキドキしています。キャロルとチューズデイがイエーイってやってる一方で、支援はばっちりな感じなのに孤軍奮闘というイメージのアンジェラもバックグラウンドが見えてくるごとに応援したくなっていきます。親からの期待と業界の自分の地位に不安になりつつもタオさんの拷問ボイトレで業界にしがみついていこうとするアンジェラも前を向いて進む足取りは強いのですごいなと思います。タオさんと歩み寄る感じも一切ないビジネスパートナー感バリバリな関係なんですけど、アンジェラもタオさんもお互いのことはわかって来た感じがあって、タオさんの無自覚な煽りにアンジェラがやったろーと乗ってくるところが最近の好きな掛け合いです。どっちもがんばれーーーー!!!

……とだらだらと書いた月曜日の夜ですが、寝て起きたらまたキャロチューを観て、仕事がんばろ、と思います。

  

【メーカー特典あり】 Kiss Me/Hold Me Now(CD)(窪之内英策描き下ろしジャケットステッカー~10cm角~付)

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  • アーティスト: キャロル&チューズデイ(Nai Br.XX&Celeina Ann)
  • 出版社/メーカー: フライングドッグ
  • 発売日: 2019/05/29
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TVアニメ「キャロル&チューズデイ」VOCAL COLLECTION Vol.1

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アニメ 坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック

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カウボーイビバップ サントラ1

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さらざんまい1~6話まで感想・たぶん嵐の前の静けさ

さらざんまい、前半のクライマックス6話が終わりました。以下だらだらとした感想です。どうでもよくないですが今日発売のananを買いました。ananでさらざんまい特集…ファッション誌とアニメ誌の垣根もあまりない時代なんだなぁ…とオタクの出がらしみたいな自分には新鮮な驚きでした。ほんと昔オタクだったぐらいの現状なのでさらざんまいの主演3人の声優さんも名前を今回初めて知りましたし…ていうかお名前知ってるのが釘宮さんと諏訪部さんと宮野さんくらいで……(ちょい役の関さんと檜山さんには驚きでした)、素敵な声優さんたくさんいらっしゃるなーと5話の村瀬さんの演技に泣いてました。宮野さんはキャロルアンドチューズデーのアーティガンが好きになってきて楽しいですファイア!

そんなわけで初ananが幾原監督&さらざんまいになるだなんて感慨深いです。MOREとかオレンジぺージとかたまに買うんですが…さらざんまいのおかげでインスタも登録したので、おばちゃんの重い腰がどんどん上がっていくわさらざんまい…楽しい…みたいな毎日です。dアニメストアも使ってしまったとうとう。サムライチャンプルー観返してます…。ananのインタビューは面白かったですが、ピンナップがすごい…anan仕様みたいで笑ってしまいました。

さて6話ですが、一稀役の声優で幾原監督ファンの村瀬さんが神回!って語られてて、すでに小説版を読んでこれアニメで観たらそう感じるだろうな…と思いながら本放送を観て、さらざんまい完!応援ありがとうございました!みたいな内容でとても楽しかったです。

ピングドラムでは運命の乗り換えの為にその身を焼いて最愛の人を救い、ユリ熊嵐では自分の身と心を砕いて愛の世界に旅立つ…という自身の愛する者のために(愛のためではなく)選んだことが結果的に自分消すことにつながっていくストーリーでしたが、さらざんまいでは6話にして、これまでの監督の物語でキャラが取ってきた選択について「そんなのは嫌だ!」と残されそうになる者の声を上げ「胸糞悪いこと言ってるな、他の方法を考えろ!」と、自ら死を選んだキャラたちのその周りにあった感情を見せられたような思いである意味爽快でした。(ウテナはなんと言っていいものか…ウテナは自己犠牲を意識してなかったので、友情の物語だと思っています。)

多分、6話で燕太くんと悠くんが言ったことがピンドラを観ていたときの自分に重なったところもあったからなんだと思います。物語として美しくまとまる話に、心打たれつつも、死なないでくれと思う気持ちもとてもあって、同じように感じられたファンの感想も見かけたので、だから幾原監督作品大好き村瀬さんも少なからず、あの物語の先を見たという思いがあったのかなと思いました。しかも今度は物語の主人公としてストーリーのど真ん中で体感するという……声優さんっていいなー…!!

幾原監督の作品はどれも献身とか自己犠牲といった描写が観られますが、主人公が少年少女で、大人が居て社会もある中で、周りに及ぼす力も少なく、身を粉にしなければどうしようもないくらいの立場であり、それでも気持ちを抑えきれない、身の丈に合わない救済をしたいと身を捧げていく姿が印象的です。

誰かと生きていくのは時にそれほど過酷なものなのかと感じ、また一方で、いま身近にいる大切な人の為にそこまでのことが出来るのかと問われている気もして、作品全体から伝わってくる切実さや迫りくるものに胸が痛くなることもあります。そしてインタビューでも監督が度々語られているように、震災以降、度重なる天災もあり、そうした出来事がすぐそばにあることも知っているし、そうでなくてもいま家族という関係で病んでいるひとがさまざまな媒体で取り上げられているのを見ると、つながりというものを見つ直そうとするようなアニメが生まれたのもなんとなく納得します。

と、なんか真面目くさったことを書いてしまいましたが、舞台が現代の浅草で、そこに生きるさらざんまいの少年3人には、OPの最後らへんのカットのようにわーいって笑顔で笑いあって終わってほしいな…と思う6話でした。家族の問題が一区切りして笑顔を取り戻した一稀くんを見て、こっちもよかったね…と笑顔になりました。一稀くんが言った通りふたりがいなければ春河は助かることもなく、一稀くんもあの場に帰ってくることは出来なかったでしょう。家族を喪い兄弟を何よりも大切に思う悠くんだからこそ、馬鹿馬鹿しいと言いつつも一稀くんのたくらみに協力したし、それが一稀くんの心の支えになっていたと思いますし、一方、心配や思う気持ちは届かずとも一稀くんの笑顔が戻ることを信じる燕太くんが居なければ、他人と関わろうとしない悠くんの心も動かなかったでしょうし、春河の気持ちや想いをつなぐことは出来なかったと思います。

そして3人を意図せずつないだものが望みが叶う希望の皿という名の欲なわけですが、皿の存在を知った3人はとてもアグレッシブになりますが、欲望を持つこと=生きる目的を持って生きるというテーマを浮かび上がらせているなと思います。6話目でカパゾンビたちは尻子玉を抜き取られたら存在ごと消えることを知り、死ぬより酷い、とカッパ少年たちは感じるわけですが、さくっとサシェゾンビを倒してたので、もう3人には迷いがないんですよね。さらざんまいのうたの歌詞のとおり、自分の命=欲望を手放さない。強い意志。欲望の世界も弱肉強食。ただ欲望を叶えるためには個人ではどうにもならないということばかりで…。

現在希望の皿は4枚でリーチがかかってますが、だれの欲望が叶えられるのかも気になります。一稀くんの欲望は今回で叶ったので(家族を拒む心も無くなった)、残りは悠くんと燕太くんの望みですけど燕太くん的には一稀くんがサッカーをまた始めるかにかかっていますね…。そして一稀くんとしてはもう悠くんに使ってほしいと渡してたので、重いものを抱えすぎてる悠くんの願いが優先されるかもしれません…。けどここで皿が欲しい人が増えたので…悪い子だーれだってこわいお巡りさんが来てしまうんでしょうか。

6話で一旦話にピリオドはついたような感じですが、これはウテナでいうところの生徒会編が終わったくらいなんだろうなー…と思います。本番は後半からで一気にドロドロになるのが幾原作品の常で…おまわりさんサイドも後半動くということなので…ってか片割れが死にかけている…みたいな6話でしたので、超生物ケッピの動向といいこれからが気になります。7話の予告編がほのぼのとしているので、ここから急降下で突き落とされるんだな!と思いながら7話を楽しみにしています。

コミカライズもまた楽しいですね!!!ほんわかテイストであの一話。

comic-boost.com

  

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