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つづるるる。

そのときハマった漫画や本についてあれこれ書いてます。

ピアノの森の最終回

ピアノの森

ピアノの森の最終回は雑誌発売日に読んでいたのですが、なかなか気持ちが落ち着かなくて感想を書く手がなかなか動きませんでした。といってもまだ余韻にはどっぷりと浸かっている心境ですが、ちびちびと書いていきます。あーいい最終回だったなぁ…。

 

のっけからレアなボサボサ頭の先生が出てきておおおサービス!って思いました。先生の貴重なオフショット…。
先生については、ベンちゃんとの関係が微笑ましくて、脅かすなよ、なんて言う先生が新鮮で、さらにそのあとのシーンでかなりナーバスである先生の面倒見られんのは俺くらいみたいなレイちゃんとの会話に、お前息子か…!と驚きと同時になんだかすごく嬉しくなりました。ベンちゃんはジャンじいともすぐにつるんでおいしいキャラだ…。作中では明言されてませんでしたけど、マネージャー的ポジションに収まったのかなあベンちゃん。

サラっと書かれてて驚いたのが、先生がベンちゃんの車に乗ってたことでした。事故以来タクシー以外の車は避けるようにしてたぽい先生ですが、リサイタル会場まではベンちゃんの車でぐーすか眠っての移動!!リハビリのおかげで事故のことを精神的に乗り越えられるようになったのかと思われますが、でも車でも眠れるようになったのはベンちゃんを信頼してるからこそじゃないのか…と思いました。阿字野家からの準備をテキパキと済ませてて、マネージャー感がすごい…ていうかもう、この車のやりとりあたりで、先生の息子増えた…!!みたいな感動を勝手にしていました。そんな年齢だよねこの二人も…。なかよし…。

ベンちゃんって結構マネージャーにぴったりなのかもと思いました。演奏中も常に一歩置いて周りも見ているところがあるし、世話焼きで気さくで商売感覚も持ってるし、ジャンじいとも仲良しだし先生のことでなにかあったらあっちこっちに働きかけられるという…
なにより先生からの信頼感がすごいという感じが伝わってきて、ベンちゃんがいるから先生も心置きなく練習部屋に籠もることができたのかと思うと、事故のあと励ましてくれたジャンじい、カイとの出会いと成長の日々、ひととの出会いとつながりの力があってリサイタルは成功したんだなと、改めて感じさせられました。人生に無駄なことってひとつもないんだ、というメッセージがまたふわっと伝わってくるようでした。

そしてパンさん、まさかの社長!速水真澄や海馬瀬人ルートって、考えてみれば当たり前のことなのかもですが、とにかくびっくりしました。ハオがあんなことになるとは思いもしませんでしたが、本人も周りもそっちのほうがしあわせそうだからなによりです。引きつり気味のパンさんはちょっと気の毒だけど、明るい顔してて良かったです!ハオが目覚めたあとの病院は大変なすったもんだがあったんだろうなと思うと笑えます。パンさんは混乱極まって目眩でも起こしてたんじゃないかと。

ピアニストの二足のわらじは大変そうだけど、先生に弟子入りしたら社長は譲るのかな。比較的自由な様子でほっとしました。天才ピアニストとはいえ練習してなかったら腕も鈍るし、ようやくピアニストとして生きるぞって脂の乗りはじめたであろうパンさんが社長の仕事に追われてたらやだなー…と思ったんですが、最終回を読む限りかなりの確率でこのあと、先生に師事できそうな雰囲気だったので、もしスピンオフ作品が読めるのならパンさんの日本留学をぜひともお願いします…!!弟子といえば、光生が先生のピアノを聴いて俺も先生に師事しようかなーなんて言ってるし、やばいガチのパンさんとぶつかる…!!と、ちょっと笑ってしまいました。

カフェピアノの森では日本に帰ってきたカイがピアノを弾いてるらしいので、パンさんも日本に来た暁にはカフェのピアノを弾いてほしい…そしてわたしは客になりたい…

話戻って、阿字野先生のピアノリサイタルが開演。ということで、ピアノの森三大阿字野信者である佐賀先生(&司馬先生)、雨宮父、パンさんが介したのを見たときは、内容がシリアスな場面であるけど笑いをこらえきれませんでした。もーアダムスキさんの次に出てきたパンさんのいかにも前のめり感が笑えすぎて…だめだ好き…ってなりました。約2年とは言わず22ヶ月っていうパンさんのネチネチ感が好きです…ヒカ碁の塔矢アキラみたいだな!

阿字野先生に対する三者の想いの対比もいいなあと思いました。先生のことを信じきっているパンさんはほぼ純粋に、カムバックへの期待をこめて。先生ズは昔のファンとしての期待と不安、雨宮父のピアニスト阿字野壮介に対する心配…雨宮父は、基本自分の大事な人に関しては大変心配性キャラになってしまうんだろうなと思ったシーンでした。

先生の演奏がはじまってから…じわじわと涙が滲んできました。カムバックリサイタル最初の曲を、自分の亡くなった母、恋人、そしてカイに捧げるっていうのも、なんだかしみじみと、いいなあと思いました。
以前、先生は海のそばの家で母に聴かせるためにピアノを弾いていた頃がもっとも平和だったと言っていましたが、亡き母と恋人、という文字を見て、先生はこのふたりを前にどれほど穏やかでやさしいピアノを弾いていたのだろうと思いました。パンさんの感じた、やさしく心に沁みる音色、というものを思うと、世間を騒がせていた先生の日常のなかに確かにあった穏やかな時間を垣間見られたようで、せつないようなあたたかいような、なんとも言えない気持ちになりました。よろこびも、かなしみも、すべてがきっと先生の心とピアノの糧となって、そしてそのままカイとのピアノ協奏曲で昇華されていくというラストは本当に素晴らしかったと思います。

裏方のカイとジャンじいの会話では涙がほろりと出ました。リサイタルが成功することなんてわかってたじゃないかーって言うところが好きです…M響のかたがたもうるっと来てて、ここからはキャラがほぼ全員涙してるので、こんなんもらい泣きしちゃうだろー。雨宮パパもやっと救われましたね…。ライバルって言えて本当によかったね父さん…

雨宮はポーランドに残ったそうですが、ショパコンを機に先生と本当の師弟になったのかなと思うと感動です…。雨宮パパはよく許したなと思ったのですが、むしろ先生の熱意によるものだったのかなと思ったら涙ぐみそうになりました。良かったね雨宮…。

雨宮といえばリサイタルでは誉子ちゃんとふたり、リアクションに非常に忙しくしておりましたけども、お前ら付き合っちゃえよと言いたくなるような距離感のふたりを前に男女が並んでると付き合ってると思うあの年代の女性感を炸裂せざるをえませんでした。このふたりの話もスピンオフ希望ー!!

あと冴ちゃんがめっちゃ美人になっててびっくりしました!垢抜けてた!!フランスがそうさせたのか!彫物師の道についてはどうなったのかわからないけど、なんとなく冴ちゃんはどこにいても勉強出来る!って海外のタトゥーについても学んでるのかなーと思ってます。カイも、フランスには冴ちゃん連れて行けてよかったなあ…もう結婚しろ…

レフも来てたのがちょっと意外でしたが、その後もカイとの友情を育んでるということなんだろうな…。向井さんの元カノの土井さんまでいたので、わーレフが毒牙に!と一瞬思ったんですが、捻くれて冷めたところのあるレフだし、たぶん心配ないだろうな…。エミリアはまだ目覚めていないんだろうな…と少しせつなく思いましたが、レフがリサイタルに来てるし、きっともう悲観するようなことではないんだろうな。

アダムスキさんも先生と一緒にリサイタルに来てて嬉しかったです。雨宮とは会ってなかったけど雨宮が気づいてたのであとで会いに行ってたらいいなあ…。

向井さんも念願叶ってカイの調律師になれたようで、おめでとうございます…!

最後は念願の、師弟の、ピアノのための協奏曲。さらにジャンじいの指揮!カイの夢が叶って、先生への恩返しが出来てよかったね、ジャンじいは見守ってきた子と孫が笑顔でピアノを弾けるようになってよかったね、と、とにかく感無量でした。最後の一ページがプログラムであったのも好きです…。

まだどこかふわふわとしてますが、とにもかくにも素敵な作品に出会えて楽しめたことがとても嬉しかったです。貸してくれた友人と、作品を支えらてきたすべてファンのかたと、ハッピーエンドを描き終えられた一色先生に、ありがとうございました!!

最終巻では描きおろしあったらいいなー!!

 

  

ショパン名曲100

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