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つづるるる。

そのときハマった漫画や本についてあれこれ書いてます。

偏った旦那さんのいる生活・将棋の渡辺くん&監督不行届

将棋の渡辺くん」の2巻が出たので買ってきました。「将棋の渡辺くん」はものの歩の3巻の帯にコメント寄せられてた渡辺竜王の奥さんが描かれている漫画です。ものの歩を読みはじめてから奨励会とか将棋の世界についていくらか知ってたほうがもっと楽しいだろうなーと思っていたときに出会った本でした。将棋の専門的(というか実践的)なことは、きっと読んでも覚えられないよなあ…と思っていたので、奥さんの視点から語られるありのままの棋士の生活、という本の紹介に、これならわたしでも読めそうだな!と1巻を買いました。面白かったー!!

ちょうど同時期に大崎先生著「将棋の子」(棋士を目指すも夢破れた奨励会員の方たちのその後を描いたノンフィクション小説)も読んでたんですが、こちらはあたたかい描写であるもののやっぱりテーマ的に重い話であったので、そちら読んだあとに将棋の渡辺くんを読んで、この振れ幅…!!って、なんだか色々な気持ちがちゃんぽんになったんですけど、それはそれ、これはこれ、でどちらも楽しめました。前作の「聖の青春」もそのうち読みたいです。あとどうでも…よくはないんですが大崎先生は吉田秋生先生の「河よりも長くゆるやかに」とか好き!ってwiki情報を知ってひとりテンション上がってました。

話戻りまして、将棋の渡辺くん。思ってたんと違う…!というのが第一印象でした。というのも、あんまり棋士の生活に密着…という感じがなく…ってこのうえなく密着しているんだと思うんですが、将棋よりもぬいぐるみ成分が多かった!!渡辺先生がどれほどぬいぐるみを愛し、甘いものが好きで競馬が好きか、というのが内容のほとんどでした。おおう…!!

そして、ぬいぐるみ以外で語られているのは渡辺先生のひとりで生きていけない感!!!殺虫剤で虫を殺そうとしたらスプレーの噴射口見てなくて自分にかけたとか、火を付けた蚊取り線香をウッドデッキに直に置いたとか、失礼ながら、虫嫌いだっていうのにどうやって生きてこられたんだろう…と思うエピソードの数々…。

このマンガを読んでいて思い出したのが、漫画家の安野モヨ子先生が旦那さんの庵野監督(エヴァとかナディアとかオネアミスとか、いまだとシン・ゴジラでしょうか…)の日常を描いた「監督不行届」でした。こちらも大好きなのですが、この二作品、ある道を極めし旦那さんのあり得ない生活能力の低さを描いてるところがまさに似ていて、将棋の渡辺くんを読んでたら監督不行届も読みたくなっちゃって、なんだか一作品で二度楽しめるような気分でした。

書いていて大変失礼な気分になっていますが、でも留守番中に雨が降ってきたからばっちり窓を閉めたよ!って言って窓の外の洗濯物取り込まない渡辺先生は生活能力低いと言ってもよろしいですよね!っていうか、このあたりのエピソードを読んだときに、熱を出して寝込んだ安野先生が庵野監督が何かほしいものある?と訊かれて、じゃあひえピタシートを…って答えたら、うちには無いなあ…って答えられて終わる話(そのあと監督はおつかいに行けた)を思い出して、渡辺先生は将棋を、庵野監督は作品づくりに没頭して生きてきたんだなあと妙にしみじみとした気分になりました。奥さん視点からの、自分の身の回りにそんなひとがいたら大変そうだな…という生活を垣間見ることが出来て、びっくりするけど、でもなんともほんわかとする読後感が好きです。奥さんである先生たちもまた、そんな生活が好きだからこそ描けるのだろうなあーという感じがして…。

監督不行届のほうはライトなオタクである安野先生が日本のオタク四天王のひとりである庵野監督と結婚してから徐々におたヨメに磨きがかかっていくという、ある程度のオタクの内容というか、元ネタがわかるとかなり楽しいというか、わからないひとのために元ネタがわかる索引付きなのが親切でまた笑えてしまうのですが(そういえばアニメにもなってたそうで…キャスト山寺さん&林原さんとか最高です…ビバップコンビ…!!)、あちらはどんどん旦那のほうに染まっていくぞ~という内容が面白いんですが、将棋の渡辺くんはどちらかというと日常生活寄りになっていくというか、旦那さんが将棋以外のこともひとりでできるもん、になっていくところが面白いです。いまこうして書いてみてこの二作品、視点は同じでも真逆のベクトルの作品なんだなーと気づきました…。

さて、当初の目的(?)だった、棋士あるあるや奨励会あるあるですけども、今月発売された2巻は1巻よりも割合多かったなーという感じでした。ぬいぐるみにまみれている感じはひしひしとありますが、国内外のタイトル戦のお話とか解説のときのお気遣いとかニコ生での指し手のコメント送りまくりのお話とか楽しかったです。あと、はからずも棋士のかたのボヤキを聞いちゃう記録係のかたとか、こっそりストップウォッチ押すお話とか、きっと本人相当ドキドキするんだろうなーと思いつつもなんだかほほえましく思えて楽しかったです。電王戦のお話もありましたね…。目隠し将棋で奥さんと息子さんは弱いから変な手指してきて盤面覚えらんないってお話はヒカルの碁のアキラと囲碁部のやりとりを思い出しました。ちゃんと勝つのがさすがプロ…!!

ちょうど先日帰省したんですけども、家の本棚に昔親が買ったらしい羽生さんに学ぶ仕事術的な本を見つけたので読んでみたら、仕事術というよりは羽生さんと有名な棋士のかたがたのエピソードてんこ盛りみたいな内容の本で、それを読んでたこともあって2巻を読んでるときに、これはあの話のことかなーと色々つながってより楽しめたように思います。

そういえば、監督不行届の中で庵野監督の性格が乙女ちっくであることが語られてますが、2巻の渡辺先生ヨーロッパ旅行するの巻、の中で女子?とツッコまれているのを見て、ますますタイプが似てるなあと思うことしきりでした。あと、若者の集う場所とか怖いって泡吹いてたり流行とかわからないし…って怯えてた渡辺先生のカラオケの持ち歌がSMAPとあり、SMAPって本当に国民的存在なんだな…と、思わぬところで感慨にふけったりしました。

なんだか書いてるうちに楽しかったですばっかりで読書感想文みたいな内容になりましたが、とても楽しかったので次巻の発売も楽しみです。3巻は2018年だそうで随分先だ!!ってびっくりしましたけど、ガラスの仮面ベルセルクハンターハンターに比べたらすぐですわい!!あと妖怪シリーズとアルスラーン戦記もね!!つづきお待ちしてます!!(本当、あちこち切実にお待ちしております…)

 

 

  

監督不行届 (Feelコミックス)

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